【注】このエントリーは連盟の規則解釈変更により、2016年現在と内容が変わっています。先日の練習で気になることがありました。
試合だと想定してお話します。
例えば無死3塁で打者が四球で歩き無死1・3塁となりました。
次打者に対して初球を投げる前、投手がプレートに着き
セットに入ろうかという所で1塁走者が走りました。
投手はプレートを外さず、セットのままそれを見ています。
(3塁走者が気になり牽制できない)
1塁走者は2塁に到達し、投手が何もしないことを見てさらにリードしています。
投手はプレートを外すことなく投球し、打者は1塁フライを打ち上げ1塁手が捕球。
1塁手はそのまま1塁ベースを踏み審判にアピールしました。
さあどうなるでしょう?
結論から言うと1塁から2塁へ走った走者がアウトでダブルプレーです。
野球規則ではご存知のようにインフライトの打球を捕球された場合は「元の塁」に戻らなければなりません。
ではこの場合の「元の塁」は1塁なのか2塁なのか。
規則では「投球当時」の塁としかなく、じゃあ投球当時がいつなのかは明記されていません。
これではルールの運用上困るので全軟連の競技者必携にはこう書かれています。
「投手の投球当時とは、投手が投手板上に位置したとき。 (オンザラバー)」今回の場合、投手がプレートに着いた以降に1塁走者が走り、
1度もプレートを外さずに打者に対して投球がされたので、
フライアウトやファールの場合、投球当時の塁である1塁にリタッチする必要があるわけです。
ちなみにプロの場合は「打者以外に投げることができなくなったとき」
・・・つまり上げた自由の足がまさに打者に対してステップされようとする時が投球当時らしいです。
では先ほどの場面、戦術的には攻撃・守備側はどうすれば最善でしょうか。
(走ってからのことです)
投手はプレートは外さず打者に投げるべきと考えます。
フライやファールを打つ可能性があるからです。
攻撃側はどう思います?
打者はその投球を見送るべきでしょう。その時点で盗塁成功と確定するからです。
(もちろん初球だからです)
このプレイは学童では良く見られます。
が、実はダブられるリスクもあるプレイだということを認識しなければなりません。
私は全軟連がオンザラバーを投球当時としている理由の1つに
このプレイを想定しているのではないかと思っています。
まあ参考までに。
※「投球当時=オンザラバー」については全軟連の規定どおりの運用であると高田ジュニアリーグの審判講習会で確認してあります。
※※2015/2/25追記
2016年度より投球当時の解釈が変更になります。
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