めずらしい記録が出ました。
5月6日(火・振休)の「ソフトバンク×日本ハム」。
1対1の9回裏、ソフトバンクの攻撃。
1死二、三塁で打席は松田、日本ハムのマウンドは抑えの増井、1ボール2ストライクからの4球目、
増井の投じたフォークはワンバウンドとなりましたが、松田は空振りで3ストライク。
しかし、捕手が止めることが出来ずボールはバックネット方向へ転がり、
三塁走者がサヨナラのホームを踏みました。
まあ、普通にワイルドピッチでサヨナラなんですが、
記録はどうだったのか。
公式記録員がつけたスコアシートによれば、
打者・松田の記録は三振なのですがアウトカウントは記録されていません。
1塁へ走っていないですが、
「振り逃げ」という判断のようです。
公認野球規則の「6・05」によれば、
「第三ストライクと宣告された投球を、キャッチャーが正規に捕球した場合」に打者がアウトになるとあります。
正規の捕球とは投球を地面に落ちる前(つまりノーバウンド)で抑えたとき。
ワンバウンド投球などは、第三ストライクで「三振」となりますが、「アウト」にするためには打者にタッチするか、打者が一塁へ到達する前に送球しなければなりません(無死もしくは1死でランナー一塁の場合は適用されない)。
今回の記録員の判断では、
日本ハム側は打者松田にタッチをしに行くこともボールを一塁に転送することもなくアウトにすることを放棄。
一方、松田も一塁に到達しなかったが、
第2アウトが成立する前にランナーがホームに生還し試合が成立した」
という見解のため、
「サヨナラ振り逃げ」
という記録となったようです。
参考までに。
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